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2022.07.21

#3 珪藻土と漆喰 どっちが良いのか?

珪藻土と漆喰、どっちが良いのですか?という質問がよくありますが、どっちも良い材料です。
ただ、特徴が違うので、特徴を生かして塗る場所を決めると尚良いです。
DIYではなく、左官工事で塗るメリットは、
100%自然素材で塗るので、経年劣化が起きないことです。
クロスなども時間が経つと、糊が浮いてくるなどの化学変化が起きてしまいますが、
職人さんが仕上げてくれる塗り壁は一生ものです。
ずっときれいに使えます。
塗り壁は、お値段は張りますが、部分的でも使ってみる価値があります。

 

■自然素材100%の良さとは・・
例えば、ビニールクロスのように糊で壁に貼っているものは、時間が経つと糊が浮き、パテが出てきたりします。
化学変化が起きてしまうので、仕方のないことです。
見た目が汚くなってくると張替の必要性が出てきます。
それに比べると、自然素材100%の塗り壁は、張替などのメンテナンスが必要ありません。
また、壁は大気中のものが付着することで汚れます。
水垢や埃などの汚れです。
そとん壁もそうですが、自然素材100%の塗り壁は、そのような汚れの吸着が起きにくい特徴があります。
つまり、珪藻土も漆喰も汚れにくい素材であり、長くきれいなまま使えるという利点があります。
 


 

■珪藻土の特徴
原料は、プランクトン。
多孔質なので、吸保湿性が高いです。(これは杉の板の特徴と同じです。)
どちらかというと柔らかい材料です。
お部屋や玄関の壁に使うと、デザインとして風合いが良く、埃も防いでくれるので一石二鳥です!
 

 

■漆喰の特徴
原料は、消石灰です。
アルカリ性なので、カビに強いです。
硬い材料でもあるので水回りに使うことがおすすめです。
漆喰はつなぎにすさを入れて海藻糊で塗ります。
でもこれは難しすぎるので、DIYではできません。そして作業時の匂いもすごいです。
海藻糊のようにつなぎにも100%自然素材を使用することで、経年劣化が起きません。
できたら、DIYより左官屋さんに塗ってもらうことをおすすめします。

 

 

■まとめ
埃を防いだり、調湿効果を期待したい場所に珪藻土を使用したり、
水回りに漆喰を使用したり・・・
初期費用は高いと感じるかもしれませんが、張替の必要がなかったり家がきれいなまま使えたりとメリットもたくさんあります。
何を家に求めるか?ということも考えて、適材適所に見た目や雰囲気も良い塗り壁を足してみましょう!
 

■ 最後に
このコラムでは、家づくりや建築に関する知識や情報を発信しています。
毎日何か所もの現場を飛び回る現役現場監督の代表荒木が、知っておくべき専門的な建築に関するあれこれを綴ります。
建てる前も住んでからも・・みなさんの豊かな暮らしのお手伝いができると嬉しいです。

 

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