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2023.01.06

CEO COLUMN #5

やっぱり「あたりまえのほんもの」だよね

皆様、新年あけましておめでとうございます。                      
2023年も引き続きよろしくお願い申し上げます。                       
今年はウサギ年ということで、なんと僕は年男です!きっと良い事がたくさんあるはず。  
会社も創業15年目の節目でもあり、さらに良い事がたくさんあるはずだと信じて、一年間がんばっていこうと思います。

今回のブログは建築について真面目に熱く語りたいと思います。いつものようなおふざけ禁止で行けるところまで行きます。

できれば最後まで・・・。

それでは宜しくお願いします。

11月下旬に社員研修にて、東京にある江戸東京たてもの園に行ってきました。
弾丸日帰り旅で、なかなかヘビーな一日でしたが、有意義な時間を過ごすことができました。
江戸時代から昭和に建てられた歴史的建造物を移築した野外博物館です。
江戸時代の茅葺屋根の農家からヨーロッパのモダニズムの影響を受けた大正時代の住宅、名建築家前川國男さんの自邸、2.26事件で犠牲になった高橋是清邸など全ての建築物を見学することができました。
天気も良く、中間領域であるお庭の植栽なども丁寧に手入れされており、丁度紅葉がキレイな季節だったこともあり、その美しさに感銘を受けました。
 

 

また、当時の住宅においてあたりまえだったものが、現代の住宅には欠けているものを気づかされた時間でもありました。
現代のように高気密・高断熱の住宅ではありませんが、縁側などの中間領域と植栽による内と外の緩やかな関係性、玄関から入ると奥まで視線が抜け、その先の緑を感じれる空間構成、南面に関しては出来るだけ太陽光を取り込むことが出来るように大きな開口をたくさん設けてあり、太陽に素直なパッシブ設計もあたりまえのようにちゃんと設計されていました。
それは建築家が造った住宅だけではなく、江戸時代の農家であっても、ちゃんと土地の特性を読み解いた設計がなされています。
もちろん深い軒もあたりまえのように存在していました。
化粧の柱や梁・無垢の床板は、何十年・何百年という時間により何とも言えない風合いや味をかもしだしていました。
 

 

地域特性は当然あるとおもいますが、日本に合う住宅のスタンダードの型は、こうあるべきだよねと無言の主張を聞いているようでした。
高度経済成長から現代において、大量生産された住宅からは、それらが失われてしまったように感じます。
いつから軒ゼロがかっこいいとされたのか、いつから高断熱のために外部の景色を取り込みたい窓まで小さくなったのかいつから○○風という表面上のデザインが良しとされたのか、それはわかりませんが、やはり「日本の住宅はこうあるべきだよね」を追求していきたいと思います。

情緒や風合いがよいことが居心地の良さに直結すると信じていますし、そこに現代の建築ノウハウで実現可能である、高耐震や高気密・高断熱そして高耐久を取り入れ、長持ちする自然素材を腕の良い職人が精度高く施工し、僕達工務店が家守りをしていく、それが「いい家」だと思います。

それを僕達アーツデザインは「あたりまえのほんもの」というキャッチコピーに想いを込めています。

最後まで真面目に書けたー。ヤッタ~。

皆様、本年も宜しくお願いいたします。

 

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最後まで読んで下さり、ありがとうございました。
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