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アーツデザインの最新情報
2024.02.19
#9 お家の顔、外壁に木の板を採用したい時
お家の顔になる外壁は、当然素敵なものがいいですよね。
お客様から「外壁には木の板を貼りたい」というご要望をいただくことがあります。
温かみがあり、落ち着きもあり、経年変化も楽しめる木の板は全体に使ってもポイント使いでもおすすめの素材です。
アーツデザインにおける、おすすめの貼り方や注意点を書いてみたいと思います。
詳しいお話はこちらのYouTubeでも話しているのでぜひご覧ください。
■大きく分けて2種類の貼り方があります
アーツデザインでは国産の杉材を使うことが多いです。
そして、その杉材を大きく分けて2種類の貼り方に使います。
①建物全体に貼る
②ポイントとして貼る
■①建物全体に貼る
建物全体に貼る時は、ウッドロングエコという塗装を施した杉板を施工することをおすすめしています。
杉板は5年~10年経つと杉板の中に含まれているタンニンが変色してシルバーグレイ色になっていく特色があります。
ウッドロングエコ塗装は、初めは白っぽい杉板がどんどんグレイに変わっていくことが心配な方には、おすすめの塗装です。
ウッドロングエコは、初めから杉板に含まれるタンニンを変色させて経年変化した風合いにできる塗料です。
施工時にウッドロングエコ塗装の杉板を貼ることで、色の大きな変化を心配することなく無垢材の経年変化を楽しむことができます。
ウッドロングエコ塗装の注意点は、防腐剤が入った塗料に比べて防腐機能が少し劣ることです。
ジメジメしたところに立地する場合は、カビが生えてくるリスクがあります。
万が一の場合は、防腐機能が強い塗料で再塗装する必要があるかもしれません。
■②ポイントとして貼る
ポイントとして貼る時は、杉板の無塗装を施工して、現場で着色する方法をとることが多いです。
もしくは、今ほど出てきたウッドロングエコ塗装をした杉板をおすすめする場合もあります。
ここから詳しく事例を交えてご説明します。
ポイントとして使う杉板は3種類のタイプに分けられます。
1)表面がツルツルの杉板
木の色を生かしたい時にはそのままの杉板を使います。
塗装はクリア塗装の仕上げをします。
木の色そのものの質感が生かされて杉板の上品な木目が際立ちます。
2)表面がガサガサしている杉板
色をつけたい時には表面がガサガサしているラフ板の杉板を使います。
表面がザラザラしている分、表面に塗る塗料が奥まで染み込み被膜が厚くなります。
そのことによって、色抜けや色褪せの耐久性が上がります。
ラフ板にイエローオークの着色をした仕上げです。
全体を見ると表面のガサガサ感も全く気にならないです。
3)ポイント使いのウッドロングエコ塗装
2階に木の板をポイント使いしたい場合はウッドロングエコ塗装の杉板をおすすめしています。
着色した場合、色の塗り替えメンテナンスが必要になったときに、1階であれば梯子などでお客様自らがメンテナンスすることが可能ですが、2階はそれが難しいです。
なので、基本的にメンテナンスが必要ないウッドロングエコ塗装した杉板を使います。
■建物全体に貼る時の貼り方紹介
建物全体に貼る時には主に2種類のパターンがあります。
①横に貼るパターン
②縦に貼るパターン
■①横に貼るパターン
横貼り・鎧貼り・下見板貼りなどと呼ばれます。
杉板を横に下から順番に重ねて貼っていく貼り方です。
落ち着いた和のイメージがあります。
横貼りは下の板に上の板を重ねます。
断面はこのようになっています。
■②縦に貼るパターン
押縁仕上げ・ボードアンドバデンなどと呼ばれます。
すっきりと洗練したイメージに仕上がります。
押縁仕上げは板と板の間を15mmほど透かして平板を貼っていきます。
透かしているので空気の流れがスムーズになるという利点があります。
その板と板の間に上から押縁を当てていきます。
■まとめ
杉板の外壁は、長持ちする上に味わい深い経年変化も楽しめるので、家全体に採用すると満足度がとても高いと思います。
また、木の板のポイント使いは、ガルバリウムやそとん壁などの外壁材との相性もとても良いので、部分的に使うこともおすすめしています。
杉板と緑のグラデーションはとてもきれいです。
ぜひ一部分に取り入れて、風合いや植栽との調和を楽しんでいただきたいと思います。
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最後まで読んで下さり、ありがとうございました。
YouTubeでは、ルームツアーや家づくりのポイントなどをお話しています。
そちらもよかったらご覧ください。
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